ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > ようこそ市長室へ > 市長所信(平成28年12月)

市長所信(平成28年12月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月8日更新

【はじめに】 
 皆さんおはようございます。
 早いもので今年も余すところ1カ月足らずとなりました。また、12月に入りさらに日も短くなり、冬の到来を感じさせられる今日この頃でございます。
 さて、本日平成28年12月の議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましてはご多用にもかかわりませず、ご参集をいただき、誠にありがとうございます。今議会に提案をいたしております議案は15件であります。提出議案の説明に先立ちまして、去る9月25日の市長、市議会議員選挙後初めての定例市議会でもありますので、改めて所信を述べさせていただき、今後の市政運営についてのご理解を賜りたいと存じます。

 平成16年10月に1市4町が合併して現在の高梁市となり12年が経過いたしました。合併するにあたりましては、合併協議会において様々な協議を重ね、数々の懸案、課題事業等は最終的には新市建設計画に盛り込まれ、その後3回の総合計画の策定を踏まえ、この12年間で概ね整理できたのではないかと考えています。
 また、本市の人口でございますが、平成17年の国勢調査では38,799人でしたが、平成27年の国勢調査では32,075人とこの10年間で6,724人減少いたしました。さらに国立社会保障人口問題研究所の推計では、このままの状態が続けば24年後の2040年には21,000人程度になると予測しております。また、市の人口ビジョンにおいても25,000人まで減少する予測としております。人口規模は縮小することを想定せざるを得ませんが、将来のことを見据え、持続可能な行財政運営に努めていかなければならないと考えているところでございます。

【これからの市政運営(6つの施策)について】 
 そして、今後の市政運営につきましては、「高梁市新総合計画」を基本として「高梁市まち・ひと・しごと総合戦略」に掲げる目標に向かって取り組んでいくこととしております。
 3期目の市政運営にあたり、元気な高梁づくりを進めるために、今年策定をした「まち・ひと・しごと総合戦略」に掲げる5つの基本目標に、新たに「環境対策」を加えた6つの施策を中心に進めてまいります。

(1)人づくり 
 1つ目は「人づくり」であります。
 元気なまちにするためには、まず、そこに住んでいる人たちが元気でなければなりません。そして、まちづくりの基本は「人づくり」といわれます。その中でも子どもたちの教育に重点を置き、未来を担う人づくりを進めていきます。
 本市には認定こども園から吉備国際大学まですべての教育機関があり、この強みを生かし、それぞれの段階で相互に連携しあうことによって幼児期から高等教育まで一貫した流れの中で、吉備国際大学や県教育委員会等とも協働しながら、学ぶ環境づくりを進めます。
 このような取り組み体制の下で、就学前の子どもたちに、故郷を想う心、人としての行いなどを学ぶ教育を強力に進めてまいります。
 また、特別支援教育、道徳教育、生徒指導の充実を図り、心身ともにたくましく、目標や志を持つ子どもを育てていく学校教育を推進します。
 子どもが減少する中、教育活動の充実と学校規模の適正化を図るために学校再編整備計画を策定してまいります。ただ、この計画策定にあたっては、学校や地域の実情、さらには将来の人口ビジョン推計に基づく定住施策の展開なども十分踏まえ、学校の在り方を検討してまいります。

(2)地域医療連携、出産・子育て支援 
 2つ目は「地域医療連携、出産・子育て支援」であります。
 全国的に過疎地域では、医師、看護師が不足しています。本市も同様で、地域医療を確保するための体制整備が急務となっています。
 市内で診療が完結できる体制づくりや生活を支える在宅医療・介護サービスの提供体制の充実など、バランスのとれた支援体制を確立し、子どもから高齢者まで「安心して住むことができるまち」を目指していきます。そのために、高梁地域医療構想の策定に取り組みます。
 また、出産・子育て支援では、これまで妊産婦医療費など各種助成や0歳から18歳までの医療費無料化、また昨年度から出産祝い金の拡充など各種支援制度の充実を図ってきたところであり、その成果も徐々に現れていることはこれまでにもご説明申しあげてきたところであります。今後は、出産・子育て支援の充実とともに、出会いをつくっていくことも含めて、切れ目のない支援体制を構築していきます。

(3)地域連携、生涯活躍のまち
 3つ目は「地域連携、生涯活躍のまち」の推進であります。
 地域局・市民センター単位での小さな拠点づくりと周辺コミュニティの維持をはじめ、中心市街地の都市機能の充実と地域拠点、さらにはその周辺のコミュニティを公共交通等で連絡し、地域医療対策とも連携を図りながら、それぞれが持ち味を生かしていくことで、協働で「まち」をつくっていきます。このための、立地適正化計画や高梁市都市マスタープランの策定を進めます。
 この中で、人口減少と高齢化が進む今、住み慣れた地域で生涯暮らし続け、コミュニティの元気を盛り上げていくため、介護保険の総合事業の施行と併せて町内会等地域での支え合う共同活動等を展開し地域の活性化を図ります。そして、市全体の元気づくりにつなげていく考えです。
 さらに、高梁への新たな人の流れを生み出し、元気な高齢者の移住促進と障害を持つ人の自立に向けた支援など、本市の持つ資源を生かしながら、市内に住むすべての人々が安心して生活を営む多世代協働社会(高梁市版CCRC)づくりを進め、「生涯活躍のまち」を目指していきます。
 災害に強いまちづくりを進めるために、自主防災組織の育成と活動を促進するとともに防災ラジオの整備などを進め、何重にも重ねた防災情報伝達方法を構築して参ります。

(4)観光交流・移住促進 
 4つ目は「観光交流・移住促進」であります。
 本市の歴史や伝統、地域資源を生かし、観光やスポーツ交流人口の増加と地域経済に好循環を生む仕掛けづくりを促進していくことで、高梁市に来訪する人の流れを一層強めていきます。
 また、新たな移住を掘り起こし、教育や医療などと連携した「ずっと住み続けたいまち」を目指していきます。
 交流人口の増加対策につきましては、備中松山城や吹屋地区など恵まれた文化・観光資源があることで近年本市を訪れる観光客は外国人を含め増加しております。こういった好機を逃すことなく、インバウンド観光を推進し、さらに観光客の満足度を高めることでリピーターを増やすことが大切であり、そのため、トイレなどの施設整備や観光案内の充実を図るとともに歴史的風致維持向上計画に基づく歴史的町並み環境整備、滞在体験型観光ビジネスの構築などに取り組んでいきます。
 また、近隣自治体との広域連携、さらに来年は京都市が主唱される大政奉還150年記念プロジェクトへの参加などお城や方谷さんなど歴史的つながりを生かした取り組みを行っていきたいと考えています。
 スポーツ交流では、吉備国際大学FCシャルムが来季もなでしこリーグ2部での活躍が期待されます。回を重ねるごとに参加者が増えているヒルクライムチャレンジレース、神原スポーツ公園多目的広場の改修をはじめ、旧川上中学校跡地整備などスポーツ施設の整備充実を図ることで様々なスポーツによる交流人口の増加を図っていきます。
 移住・定住対策につきましては、これまで様々な施策に取り組んでまいりましたが、今後はさらに、立地適正化計画に基づく居住誘導やその他の地域での住宅団地や若者向け住宅などの整備による居住誘導施策の展開を進めます。さらに、受け入れサポート体制の充実・強化を図るとともに空き家バンクの制度やUターン促進など支援制度の充実を図ってまいります。
 また、学園文化都市づくりでは、産学官連携による人材育成、雇用の創出、吉備国際大学アニメーション文化学部との連携などアニメを活用した事業展開にも取り組んでいきます。

(5)雇用環境の創出
 5つ目は「雇用環境の創出」であります。
 あらゆる視点から産業振興による新たな雇用を創出するとともに、企業誘致や地場企業の支援を行い、「しごと」と「ひと」の好循環をつくります。
 雇用の場を確保するために、現在工事を進めています有漢工業団地への企業誘致や市内企業の事業拡張に伴う対応、中小企業の経営安定のための支援などにも応えていくとともに個人による「起業」や新しい産業を創出するための調査研究費及び製品開発のための支援の充実に努めていきます。
 市内の雇用情勢は、市内での主な企業においては、市内在住の従業員数は全従業員の4割ほどしかありません。企業側としても市内在住者の雇用を望んでいるということに鑑みて、市内企業について市民の皆さんが理解を深めるための紹介事業などを展開し、市内定住・雇用を促進していく考えです。
 農業につきましても現在、新規就農者を受け入れる農業団地を整備しており、引き続き就農支援や住宅の確保、技術指導など関係機関や地域と連携を図り、移住者・担い手の確保に努めるとともに新たな作物として取り組んでいる薬草栽培の産地化も進めて参ります。

(6)自然を生かす環境対策 
 6つ目は「自然を生かす環境対策」であります。
 本市のすばらしい環境を守るため、荒廃農地対策や山林整備、有害鳥獣対策などを大きな意味での環境政策と捉え、資源の有効活用などと合わせ取り組むことで「自然が元気なまち」を目指していきます。
 特に、有害鳥獣対策は待ったなしの状況であるとの認識のもと、緊急的に専門の部署を設けて重点的に対応する考えです。これには、結果として有害鳥獣の対策につながっていく、荒廃農地や山林整備も含めることとします。
 また、ごみ対策も大変重要な時期であるとの認識です。ごみの焼却施設の更新問題やごみ排出量削減のための堆肥化の研究なども専門家の意見等を取り入れる仕組みを作って研究していく考えです。

 その他にも取り組むべき課題や施策は多くありますが、現在来年度予算の編成中であります。さらに具体的な施策の内容等につきましては、改めてご説明する機会を設けたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 

【今後の行財政運営、来年度予算編成の基本的な考え方について】 
 続きまして、今後の行財政運営及び来年度予算編成の基本的な考え方について申しあげます。
 国は、経済財政運営と改革の基本方針において、「経済の再生なくして財政健全化なし」を基本とし、地方創生により人口減少と地域経済の縮小の悪循環に歯止めをかけ、将来にわたって地域の成長力を確保するとしています。そのため、地方財政については、人口減少や少子高齢化などの構造的課題に対処するため、中長期的な観点から、一億総活躍社会実現に向けた取り組みを進めるとともに、地域の実情に応じ、自主性・主体性を最大限発揮して地方創生を推進することができるよう安定的な税財政基盤を確保することとしています。
 さて、本市の財政状況でございますが、平成27年度普通会計決算で見ると、実質公債費比率は、12.0%から11.2%へと改善する一方、地方債や債務負担など現在抱えている負債の大きさを財政規模に対する規模で示す将来負担比率が、69.7%から76.5%に、経常収支比率は前年度の86.6%から88.6%にそれぞれ悪化しており、今後の見通しについても、普通交付税の段階的縮減により、財政指数の大きな改善を見込むことは、難しいところであります。
 このため、予算の編成にあたっては、財政の基本原則である「入りを量りて出ずるを制す」に基づき、歳入においては積極的かつ適正な財源の捕捉に努めるとともに、歳出においては施策や事業の優先化を図り、メリハリのついた予算としていきます。
 また、厳しい財政状況の中、未来に向けて健全な財政を維持していくため、徹底したコストの削減や施策の見直しなど大胆な行財政改革に不退転の決意で取り組み、より一層の財政の健全化に努めるものとします。
 本市においても「高梁市まち・ひと・しごと総合戦略」に基づき、若い世代の就労、結婚、子育ての希望を実現するとともに、本市が持つ魅力を最大限に引き出し、「住んでよかった、住み続けたいまち」の実現に向けたまちづくりを、スピード感を持って取り組んでいく所存でございます。

 以上、主要な事項につきましてその取り組み状況とあわせ、3期目の市政を進めるにあたっての考え方と来年度予算編成にあたっての考え方を述べさせていただきました。