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市長所信(平成24年12月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年12月28日更新

皆様おはようございます。
 ことしも早いものでございまして1年の締めくくりの時期となってまいりました。年末の慌ただしさというものも感じられるようになってきたきょうこのごろでございます。
 そういう中で、議員各位におかれましては、12月定例市議会の開催をお願いいたしましたところ、公私ともに御多用の中御参集を賜りまして、まことにありがとうございます。
 今議会に提案をいたしております議案は、19議案でございます。これら提案理由の説明に先立ちまして、去る9月30日の市長、市議会議員選挙後初めての定例市議会でもありますので、改めて所信を述べさせていただき、今後の市政運営についての御理解を賜りたいと存じます。
 市長2期目を迎え、市民の皆様の期待に応えるため、「住んでよかった、住み続けたい高梁」を目指し市政運営に取り組み、市民が笑顔で暮らしていける高梁市にしてまいりたいと考えております。その際、市政運営の基本として今後の市政を進めるに当たりましては、高梁市総合計画や行財政改革大綱を中心に据えて市政運営を行っていくことに変わりはないところであります。今までの4年間で芽吹かせた主要な制度、事業は継続し育てていきながら、新たに3つの視点、すなわち元気な産業づくりやまちづくりの推進、教育環境や地域環境の整備、充実及び実行力のある市政の推進を重点施策と位置づけ、市勢振興に取り組む必要があると考えております。そして、これらの施策をクリーンで開かれた市政のもとで展開していくことが肝要であります。
 3つの重点施策の中で、元気な産業づくりやまちづくりの推進のためには、広範な定住対策を強力に進め、人口減少に歯どめをかけていくことが必要であります。さらには、歴史まちづくり計画の着実な推進、備中高梁駅のバリアフリー化及び周辺整備、市庁舎の建てかえに伴い防災機能の充実、強化など都市基盤整備を図り、高齢化、少子化が進む高梁全体のまちづくりの方向性を定めていくことといたしております。
 2つ目の教育環境や地域環境の整備、充実では、子育て支援対策を推進するとともに、学校教育や地域での子育て力の充実、あわせて吉備国際大学との連携強化や地域公共交通システムの構築を行います。また、学園文化都市として若者に感動を与えることができる環境整備が重要であるということから、スポーツの振興、生涯学習の機会や施設の充実に取り組む必要があると考えております。
 3つ目の実行力のある市政の推進では、行財政改革大綱に基づき、一体感のある行政展開を図るため、公聴広報機能の充実を図り、公平な制度の確立と健全な財政運営のもと、公民学の一層の連携を目指してまいります。
 これらの3つの視点に基づきまして、具体的には次に申し上げます課題の解決、また施策の展開が重要と考えております。
 高梁市が取り組むべき最重要課題は定住対策であります。総合計画では、平成31年の人口目標が3万3,000人であります。しかし、平成24年9月現在の人口は3万4,000人になっております。これまで毎年300人ほど市外転出が転入を上回っておったという状況でありましたが、平成23年は44人の転入超過となったところでもあります。住宅新築やリフォーム助成などの定住支援策、また医療費の18歳までの無料化や小・中学校の遠距離通学費の無償化、また高校生のバス通学定期の助成など、さまざまな定住、子育てのための施策が生きてきたのだと考えています。さらに、企業誘致による雇用の場の確保や新規就農者への農地開発支援、また就農支援も講じてまいりました。今後平成31年の人口目標を実現していくために、高梁市に進出しようとする企業への支援を平成25年度から拡充するとともに、世帯向け住宅の整備を継続して進めてまいります。
 平成25年度から試行実施予定であります幼・保一体化で、高梁市内の子どもたちは同じ幼児教育を受ける環境を整えるとともに、既存の対策とあわせ、働く世代を中心とした市内定住を一層促進します。商工団体やJAびほく及び市で構成をします住みたいまち創造ネットワークで、定住のための政策立案等の協議を進めております。市民の皆さんからの空き家、農地情報の提供をいただくなど、定住につながる情報の共有という視点で官民一体となり、定住対策を進めてまいります。
 次に、交流人口の増加対策でございます。
 これも大きな課題でございますが、観光やスポーツで交流人口を100万人にするというプロジェクトを進めることにしております。歴史まちづくり計画の着実な進展を図り、歴史、伝統を守り、活用も進め、あわせて高梁市を訪れる方におもてなしの心を持って接していく、そうした人づくりを進めながら地域力を高めていかなくてはなりません。旧吹屋小学校の保存活用のための修理を平成27年度を目途に行ってまいります。あわせて、その活用方法については、関係団体と協議の上で定めてまいります。
 本町地区、また紺屋川周辺の無電柱化につきましては、関係住民の皆さんや地域づくり団体とワークショップなどを行い、城下町としての町並みの魅力を一層高めていくため、整備目標を平成31年度までと定めたいと考えております。あわせて、高梁市の景観計画についてでございますが、景観計画策定委員会を設置いたしております。平成25年度末の計画策定を目指して、今後説明会などを実施してまいります。
 スポーツ、文化交流につきましても促進してまいりたいと考えております。ことしで2回目となりましたヒルクライムレースは、多くの市民の皆さんの御協力により参加者に満足していただける大会となったものと考えております。平成32年度まで継続実施をし、参加者1,000人の目標を達成するとともに、市民皆さんで取り組む事業に持っていくということによりまして地域の魅力を一層高めてまいりたいと考えております。
 市内への宿泊を伴う競技会、また合宿、コンクール、そういった誘致活動を促進するために、今年度からスタートをさせております交流合宿助成制度の周知、活用を図ってまいります。中四国大会以上の野球大会、またサッカー大会、公式競技などの誘致活動をトップセールスも含め強化してまいります。あわせて、施設の充実についてもできるだけ早いうちに方向づけを行ってまいりたいと考えております。
 次に、学校教育力の向上でございます。子どもたちが落ちついて勉学に励むことができるよう35人学級の実現、また支援員等の先生の増員を平成25年度から順次進めてまいります。
 学園文化都市づくりでは、吉備国際大学が持つさまざまな知的財産を市内のまちづくり活動に積極的に活用してまいります。中でも女子サッカーの活躍は本市にとっても活性化に大きく寄与するものと考えており、市民と一体となって支援活動などを進めてまいります。
 地域環境の充実につきましては、子育てを地域の力で進める対策を講じてまいります。3世代交流の促進、また子どもたちが自然と触れ合いながら地域を学ぶ学習機会の創出を進めてまいります。特に、地域の高齢者や住民が先生となり、子どもたちとの触れ合いを通じて学びを進めることは重要であると考えております。
 地域公共交通の見直しも大変重要でございます。今年度中に見直しを進め、高齢者の外出支援対策、また通学対策もあわせて進めてまいります。
 次に、備中高梁駅のバリアフリー化と周辺整備、市庁舎の建築についてでありますが、これらは平成26年度末の完成を目指しております。そして、中央図書館につきましても、建設基本計画の報告が策定委員会からございました。今後位置等を決定し、パブリックコメントなどを経て整備を進めてまいります。
 都市ビジョンの街なか編につきましては引き続き推進をするとともに、旧4町ごとの地域編につきましては、まちづくり委員会も参加していただく検討組織を立ち上げ、今年度中を目途にそれぞれの個性あるまちづくりのために市民の皆さんと協働で計画策定を進めてまいります。
 地域の医療、介護についてでありますが、関係機関が連携した地域医療ミーティング推進協議会を今年度立ち上げたところでございます。在宅介護など地域医療確保の環境整備などについて検討、協議を進めることといたしておりますが、体制の整備など取り組まなくてはならない課題も多く、これらを解決しつつ、高齢化社会での見守り体制などの充実を図り、安心して暮らせるまちを目指します。
 そして、何よりもこれらの施策を推進するためには、現在進めております平成26年度を目標の行財政改革の断行なくしてはなし得ないものと考えています。4年前の高梁市の財政状況に比べて現在は好転をしてきていますが、事業の優先順位や効果測定を行い、適切な事業執行に今後とも努めてまいります。
 一方、任期中に合併から10年目の節目を迎えることとなります。合併により期待された効果に対する評価を行い、財政上の特例措置が切れる平成27年度以降の市政の展望が開けるよう、強固な行財政基盤を築いてまいりたいと、このようにも考えているところであります。
 以上、2期目のスタートに当たりまして所信の一端を申し上げました。議員各位の御理解と御協力をお願いいたしたいと思っております。
 次に、9月定例会以降の諸般の報告でございます。
 まず、FC高梁吉備国際大学シャルムの件でございます。
 シャルムは、ことし東西2地区制から1リーグ制に統一となったチャレンジリーグを16勝4敗2分けという見事な成績で第2位となりました。この結果、挑戦権を得ましたなでしこリーグへの入れかえ戦は、去る11月17日、23日に行われ、2連勝で念願のなでしこリーグ昇格を決められたところであります。高梁市民にとって待望のリーグ昇格であり、市民の誇りでもあります。来年はなでしこリーグでさらなる活躍に期待が膨らむところであります。
 岡山県は、岡山湯郷BelleとFC高梁の2チームがなでしこリーグに在籍するという全国初の県となりました。今後も市を挙げて応援してまいりたいと考えております。市民の皆様にさらなる御支援をお願いするものでございます。
 次に、去る10月24日から山田方谷先生をNHK大河ドラマの主人公に取り上げていただくべく「雲中の飛龍山田方谷」NHK大河ドラマ放映実現を求める全国100万人署名運動が始まっております。署名運動の実行委員会には、橋本徹日本政策投資銀行社長、大橋洋治全日空会長及び伊藤謙介京セラ相談役など、高梁ゆかりの方々にも共同体表として御尽力をいただいており、ドラマ化が実現をすれば、方谷先生だけでなく、高梁の名前が全国に知られることとなるわけでございます。この機にぜひとも実現をしたいと考えております。
 方谷先生は、高梁市が全国に誇るべき偉人でありますが、一般的にはまだまだ知られていないというのが現状であります。ドラマ化にはぜひとも各界各層の力が不可欠であります。市といたしましても、この署名活動に積極的に協力するとともに、NHKに対しても働きかけをしてまいります。議員、そして市民皆様におかれましても、今後一層の御理解と御協力をお願いするものでございます。
 次は、高梁中央図書館の建設についてであります。
 高梁中央図書館建設計画策定委員会から平成18年12月に建設に関する基本構想の報告をいただいておるところでございます。この基本構想をより具体的に検討し示された建設基本計画につきましては、同委員会が本年2月から先進地視察を含めて計6回会議を開催され、策定されたところであります。去る11月12日にこの御報告をいただいたところでもございます。
 建設基本計画には、本市の中央図書館としてあるべき規模、図書サービス、そして本市の21世紀にふさわしい図書館の施設計画が掲げられているところであります。また、建設位置につきましては、同委員会で市街地にある市有地から計画延べ床面積に係る制約、建設時期による制約等から研究をいただき、2案を候補地として選定いただいており、各方面からの御意見も賜りながら的確に判断してまいりたいと考えているところであります。
 次は、高梁市健康増進施設朝霧温泉「ゆ・ら・ら」についてであります。
 10月29日の臨時議会におきまして朝霧温泉「ゆ・ら・ら」の指定管理者から辞退届が提出されたことを議会の皆様に御報告いたしました。その後におきましても、議会全員協議会などにおきまして経緯の御報告とあわせて皆様の御意見を伺ってまいったところであります。多くの議員の皆様の御意見にもありましたが、市としても「ゆ・ら・ら」は健康増進施設としての集客は困難であると考えております。今後は平成25年1月から休館とした上で、用途の転用を柱とする活用の方策について早急に検討してまいりたいと考えております。
 次に、宇治町で実施をいたしておりました農地の造成事業でございますが、このたびほぼ完成をいたしたところであります。入植者につきましては、7月から募集をいたしまして現在3名の方の入植が決まっております。皆さんはニューピオーネ等のブドウを栽培される予定でありますが、新規就農者が入植されることによって、農業振興というものも、そして地域振興というものもより図られるものと考えております。
 さらに、玉川町へ進出をされました東伸運輸株式会社高梁営業所の社屋でございますが、12月中旬には完成をし、流通事業を開始される予定でございます。昨今の経済情勢の中でのスタートではありますが、地域経済の発展に寄与していただきますことを期待するものであります。
 次に、アジア国際子ども映画祭についてであります。
 先般この映画祭の予選会でありますアジア国際子ども映画祭関西・四国・中国ブロック南あわじ市大会において、高梁中学校科学部の生徒さんたちが制作をいたしました2作品が最優秀作品賞及びうずしお観光大使賞を受賞されたところであります。そして、11月24日に同じ兵庫県南あわじ市で開催をされました本選であります国際大会に出場し、科学部Aチームが制作しました「生命の源」が見事に優秀賞を受賞されました。この本選にはアジアの11の国、また地域から出場された61作品の中から受賞されたものであり、まことに喜ばしく、心からお祝いを申し上げたいと思っております。
 このほかにも10月以降地域のイベントとして市内各地で物産まつりを初めさまざまなイベントが実施をされ、市内外から多くの来場者を迎え、盛大に開催されました。関係の皆様に敬意と感謝を申し上げますとともに、大変喜ばしいことと考えております。
 秋の叙勲におきまして、元備中町消防団長の谷宣夫さんが瑞宝単光章を、有漢町の大谷誠さんが瑞宝双光章を受章されたところであります。また、秋の褒章におきましては、本市の御出身で自治医科大学教授の間野博行さんが学術、芸術上の顕著な業績を上げられた方を対象とした紫綬褒章を受章されました。それぞれの皆様の御受章は市にとりましても大変栄誉であると思っております。皆様方はそれぞれのお立場で地域社会の発展に多大な貢献が認められての受章であります。長年の御苦労と、そして御功績に改めて敬意を表し、心からのお喜びを申し上げる次第であります。
 続いて、今後の行財政運営及び来年度予算編成方針につきまして述べさせていただきます。
 11月の月例経済報告におきまして、景気は世界景気の減速等を背景としてこのところ弱い動きとなっていると報告をされ、景気回復への期待感があるものの、対外要因の不確実性、また金融資本市場の変動などが景気を下押しするリスクとして存在するとされています。
 去る8月31日に国の財政運営戦略において、平成25年度から平成27年度までを対象とした中期財政フレームが策定されたところでございます。その中では、地方財政の安定的な運営に配慮し、この期間中の地方一般財源の総額は平成24年度の水準を下回らないこととされたところでもあります。
 一方、本市の財政状況でございますが、合併直後から取り組んでまいりました財政健全化や行財政改革への不断の取り組みにより、平成23年度決算においては健全化の主要な指標であります実質公債費比率が基準の18%を下回る16.0%になっております。そして、経常収支比率も健全性の目安であります80%台を保っているところであります。もう一つ、起債残高の割合を示します将来負担比率もその基準を大きく下回っており、財政上の体力は回復してきていると考えております。このことは、議員各位を初め市民皆様の御理解、職員の協力のたまものであると感謝を申し上げるものであります。
 しかし、高齢化の進展などに伴います扶助的経費の増加は続いております。義務的経費の削減にはなかなか至ってないという状況もあります。また、国においてもこの時期に衆議院議員の選挙が重なり、財政的な展望が開けない状況でもあります。来年度以降が十分見通せない中での予算編成作業に追われることとなります。このように、国の予算や地方財政計画について十分な情報がない中ではありますが、高梁市総合計画に計上された事業の実施には最大限の努力を傾注しなければなりません。そのために各種施策の優先順位を明確にし、国の動向を注視しつつ、制度を最大限に活用した上で事業の重点化と効率化に徹した予算となるよう進めていくことが肝要であると考えております。議員各位、また市民の皆様の御理解をお願い申し上げます。
 以上、主要な事項につきましてその取り組み状況とあわせ、2期目の市政を進めるに当たっての考え方と来年度予算編成に当たっての考えを申し述べさせていただきました。