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市長所信(平成23年6月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年2月1日更新

 本日、6月議会定例会をお願いいたしましたところ、議員各位には、何かとご多用のところご参集を賜りまして、誠にありがとうございます。
 今年は例年よりかなり早く入梅をしたところですが、同時に先週末には強い台風2号の接近もありました。例年にも増して風水害への準備を怠ることのないよう気を引き締めてまいりたいと考えております。
 さて、本議会に提案いたしております案件は、報告3件、議案5件の計8件でございます。
 提案理由の説明に入ります前に、最近の市政を取り巻く状況の一端と諸般の報告をさせていただきます。
 先週発表された月例経済報告によりますと、5月の状況は東日本大震災の影響を受け、半年振りに下方修正した4月の月例報告に対して基調判断を据置くこととされていますが、大震災の影響を一段と織り込む形で、設備投資や住宅建設、企業収益などは下方修正しています。
また、先行きのリスク要因として、原子力災害が消費マインドに影響を与えていることから要因の1つに追加するなど大震災の影響を受け景気の苦境を示す内容となっています。
 しかし、復興需要の高まりや電力供給制約が緩和されれば生産活動が回復し、海外経済の改善や政策効果で景気の持ち直しが期待されるとした4月での見通しも同じく継続されています。景気の下振れのリスクとしては、電力の供給制約、サプライチェーンの立て直しの遅れ、原子力災害、原油価格の上昇の4点が挙げられており、震災後の厳しさをにじませたものとなっているようであります。
 その東日本大震災への対応ですが、ご承知のように本市としましては3月11日の大震災発生後から独自の施策を構築し、被災者の方々への支援に努めてきております。
 先ず、被災者の方々の受け入れに関してですが、現在、市営住宅等に6世帯20人が入居しておられ、さらに縁故等で3世帯7人が転居してきておられます。支援物資につきましては、5月末まで受付をしておりましたが、紙おむつやマスク等をダンボール箱にして336箱お送りをいたしております。また、市が保有しておりました毛布や簡易トイレ、成羽病院からサージカルマスク等を提供しております。また、義援金につきましても市からの義援金を1000万円、市民の方々からお預かりした浄財につきましても日本赤十字社等を通じてお送りをさせていただいているところであります。
 また、職員の派遣に関しましては、3月中に消防業務や水道業務に延べ13人、4月、5月にはそれぞれ各1名の保健師を派遣いたしております。今後は、福島県から要請が来ております一般職員を6月4日から今年度いっぱいを目途に延べ12人の派遣を予定いたしているところであり、本市として出来る限りの復興支援に取り組んでまいりたいと考えております。 
 2点目は朝霧温泉ゆららの再オープンについてであります。「ゆらら」につきましては、紆余曲折はございましたが、関係者の懸命の努力とご協力により、トラベルシリウス社を指定管理者として5月28日に無事再オープンの運びとなったところでございます。ここに至りますまでの間、議会の皆様や市民・関係の方々には大変ご心配をおかけしたところであり、あらためてお詫びを申し上げたいと思っております。
 また、昨年4月までの10年間、指定管理者として管理をいただいた(株)朝霧におかれては、施設運営に多大なご尽力をいただき多くの利用者に健康増進と交流の場を提供いただきましたことに厚くお礼を申し上げるものです。
 ゆららは、市民の健康増進のための基幹施設と位置づけており、健康づくり教室を開催するなど、関係事業の充実強化を図りながら、子どもからお年寄りまで、市民の皆様の健やかな暮らしに貢献することに主眼を置いております。
 さらに神原スポーツ公園など、周辺施設とも連携し交流人口の増加や、集客力の強化を図っていくことで地域の活性化や地域経済への波及効果にも大いに期待をいたしているところであります。
 今後、施設のもつ機能をフルに発揮し、地域の皆様に親しまれ、愛される施設になるよう、指定管理者であるトラベルシリウス社ともども努めてまいりますのでご支援ご協力のほどよろしくお願い申上げます。
 3点目は、大学を取り巻く状況についてであります。
 先ず、平成23年5月1日現在の順正学園の学生数は、全体で2,504名となっております。前年比245名、(8.9%)の減となっておりますが、この要因は留学生の減少と順正短期大学の再編による減少が主なものとなっております。
 一方で志願者は昨年に比べ150人余の増となり、入学者数も昨年に比べて吉備国際大学の国内生は34名の増、高等看護専門学校については29名の増となっております。
 これは昨年から支援策として行ってきている入学奨励金や広報活動への助成、看護士養成奨学金の効果が大きく表れていると考えております。
 しかし、今後も受験者の国公立志向、都市圏志向の中、地方の大学にとって学生の確保は、留学生を含め厳しい状況は続いていくと考えております。
 市としても学生確保に向けて学園とともに入学奨励金等、効果の上がる支援策を構築してきておりますが、さらに連携を強化し厳しいこの状況を乗り越えていかなければならないと考えております。
 このような状況下で大学を本市のシンクタンクと位置づけて産学官の連携のもとで地域振興を図っていくことは従来にも増して重要な課題であると認識しております。この産学官連携事業として去る4月25日(月曜日)から27日(水曜日)にかけて、韓国のイングリッシュビレッジについて行政視察を行ってきましたのでこの機会にご報告申し上げます。
 今回は、市から私と三谷議長、企画課長の3名が、大学からは理事長外4名が、商工会議所からは会頭外4名が参加され京畿道坡州(キョウギドパジュ)のイングリッシュビレッジと釜山(プサン)グローバルビレッジの視察を行ってまいりました。
 イングリッシュビレッジは、韓国においては全土に15箇所ありますが、英語教育の一貫として国が主体的に取り組み、学校教育の補完システムとして、また、英語を楽しく学び身近に留学できるイギリス村、アメリカ村といったイメージのものとなっております。
 経営につきましては、日本で言う都道府県が施設等の環境整備を行い、運営は民間に委託しているケースが大半のようであります。
 日本でも本年度から、小学校の教育課程の中に英語を含む国際科が新設されたこともあり、日本でのイングリッシュビレッジ構想も興味深いものがあると考えております。
 現在の教育制度の中で、また産学官の連携事業として、大学、民間、市の役割分担を図りながら高梁市としてどのような取り組みが可能か、関係機関への働きかけや環境整備、運営形態などについて今後調査・研究を進めてまいりたいと考えております。
 一方、吉備国際大学の女子サッカー部が、4月から「FC高梁吉備国際大学」と改称して地域密着型のクラブチームとして、チャレンジリーグに参入しました。
 多くの市民皆さんの応援により、4月24日の神原スポーツ公園多目的広場サッカー場ホームゲーム開幕戦で、ジュブリーレ鹿児島と対戦し、3対0で快勝しました。
 5月15日のホームゲームではアギラスに10対0と圧勝し、5月29日に強豪FC高槻と対戦しましたが、惜しくも0対1で敗れてしまいした。その結果5勝1敗となりましたが、得失点差で現在も首位をキープしています。
 吉備国際大学も昨年開学20周年を迎え、サッカー部員を始め、多くの学生が地元に溶け込んでくれています。このサッカー部の活躍が本市に活力を呼び込むとともに、全国に高梁の名前を轟かしてもらいたいと念願もいたしております。市民の皆様の更なるご支援と強力な応援をお願いいたしたいと思っております。
 4点目は教育行政についてであります。
 高梁市教育委員会では、本年3月に計画期間を平成23年度から27年度までの5年間とする「高梁市教育振興基本計画」を策定いたしました。
 本日お手元にお配りしておりますが、本計画は「高梁市新総合計画」を上位計画として、「教育分野の施策をより具体化し、高梁の豊かな自然や歴史文化遺産などの地域資源を教育や学習活動に活用するとともに、先人の教えに学ぶなど、本市が進むべき方向を明らかにし、さらに具体的な活動計画を示すこと」を目的としております。
 本市の未来を拓く原動力は「人づくり」にあります。確かな学力を身に付け、心も体もたくましく、「生きる力」を育むとともに、目標に向かって夢と志をもつとともに、ふるさとに愛着と誇りをもつことができる人づくりをめざすことを基本方針として教育行政を進めて参る所存でありますので、今後ともご理解並びにご支援をいただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
 5点目は、JFAこころのプロジェクト 夢の教室いわゆるユメセンについてであります。
 5月13日に、日本サッカー協会(JFA)名誉会長の川淵三郎氏が来高され、JFAこころのプロジェクト 夢の教室(ユメセン)の調印式を行ないました。
 この事業は、日本サッカー協会と高梁市の共催で行うもので、市内全小学5年生250人を対象に、夢をかなえるために努力し続けたトップアスリート・夢先生から、夢を持つことの大切さを2時間にわたり授業を行ってもらうというものです。
 市内全ての小学5年生がユメセンに参加するのは、中・四国地方では初めてのことです。
 5月16日には、女子マラソンで2大会連続のオリンピックメダリストの 有森裕子さんが、玉川小学校に来られました。
「短所も自分の武器になる」、「けがをしても結果が出なくても一生懸命がんばることが大事」と熱く語りかけると、児童も大きくうなずいていました。
 このほか、サッカーやバレーボールの元日本代表の方々が夢先生として講義を行い、夢をもち、それに向かって努力することの尊さを児童たちは学んだところであります。
 6点目ですが、岡山イーグル(株)工場の生産ライン変更に伴う開発計画についてであります。
 過日、高梁市有漢町に誘致している岡山イーグル(株)より開発計画の概要説明を受けたところであります。
 同社は、平成16年3月に市が所有する山林等を賃貸借し、自社で敷地造成・工場建設を行い現在操業されているところです。
 この度、生産量の拡大に対応するため、この建屋内のライン変更の計画と同時に約100名の雇用増もあわせて計画されておられます。
また、従業員の増加に伴い駐車場の拡張工事が必要となることから、現在市と賃貸借契約を結んでいる工場敷地に隣接する市所有地の山林を開発したい旨の要望も受けております。
 リーマンショックなどによる世界同時不況以降、高梁市においても景気が低迷し、雇用動向も厳しいなかで新たな事業展開をされる企業対し、市としても積極的に支援していきたいと考えております。また、雇用の拡大と定住人口の増加に大いに期待しているところであります。
 市政の状況報告の最後であります。
 2月の全員協議会の際に「吉備中央町・旧加茂川町分のごみの受け入れ要請について」を議題とさせていただきましたが、その後の状況についてご報告申し上げます。
 吉備中央町からは22年度中に一定の方向性を示して欲しい旨の要請でありましたが、本市としましても一般廃棄物の処理の現状把握と関係機関との調整の必要があることから、当面判断を延ばす必要があるとの認識で双方合意いたしております。
 現在、資料の作成と関係機関との調整を行っておりますが、これが整い次第、議会への報告等を行いたいと考えておりますのでご理解をいただきますようお願いいたします。
 次に、今後予定されている行事等ですが、本年10月29日、30日に開催する「ヒルクライムチャレンジシリーズ2011高梁大会」が開催されます。
 ヒルクライムとはスタートからゴールまで登坂を基本とした自転車レースですが、5月17日に、「ヒルクライムチャレンジシリーズ2011高梁大会」の東京・高梁同時プレスリリースを行ったところであります。
 5月20日には、「ヒルクライムチャレンジシリーズ2011高梁大会」実行委員会も発足し、5月31日には、市役所内部の組織でもある「チーム高梁」ヒルクライムプロジェクト委員会も立ち上げました。 
 事業計画ですが、ききょう緑地公園から旧高倉小学校横まではパレード走行をし、競技は旧高倉小学校横をスタート、河戸川に沿って吹屋街道を登り、吹屋ふるさと村までの総延長15.4キロ、標高差419m 平均斜度2.7% の登り競技の自転車レースコースを予定しています。
競技は子供から大人まで参加することができ、一般参加者定員800名と招待選手を合わせた約1000人規模の大会となる予定であり、今後5年間は継続して開催される予定となっております。
競技イベントの他に、メイン会場となるききょう緑地公園では、高梁市の食材を活用したご当地B級グルメや特産品の販売、自転車で高梁市を巡る推奨サイクリングコースの紹介、「まいたうんカレーコンテスト」等、一般の方々にも十分楽しんでいただけるイベントとして開催します。
 今、サイクリストは増加の一途であり、まさに旬のヒルクライムレースの全国大会でありますので注目度の極めて高い大会になると思われます。
 大会は1日ですが、高梁市の魅力を広く発信し年間を通じて多くのサイクリストが本市を周遊してもらえるよう新しい地域活性策として取り組むことといたしております。ご理解とご協力をお願いするものです。
 以上、本年度に入りまして最近までの市政の状況等のご説明、ご報告と、市政運営にあたっての所信の一端を申し述べさせていただきました。